団体での観光やスポーツチームでの合宿など、大人数での移動にはマイクロバスの利用が便利です。できればあまり予算をかけずに手配したいものですが、マイクロバスのレンタル料金はいくらくらいなのでしょうか?マイクロバスのレンタルにあたり知っておきたい一般的な料金目安や、格安レンタルの方法を紹介していきます。
目次
運転手付き?車のみ?レンタル料金とメリット・デメリットを比較
マイクロバスを手配するには、車だけのレンタルと、運転手付きでレンタルする2つの方法があります。それぞれの料金の違いや、メリットとデメリットを見ていきましょう。
マイクロバスの車両のみレンタルする
マイクロバスの車両のみをレンタルする場合の料金相場とメリット・デメリットを紹介します。
料金相場
マイクロバスの車両だけのレンタル料金は、レンタカー会社によって異なります。また、同じレンタカー会社であっても地域や営業所に応じ、取り扱い車種やレンタル料金に違いが見られます。
これらの違いを加味して算出した、大手レンタカー会社のおおむねのレンタル料金目安は以下の通りです。
利用時間 | 料金目安 |
---|---|
12時間 | 41,000~51,000円 |
24時間 | 47,000~58,000円 |
上記のレンタル料金に加え、保険代やガソリン代、高速料金、駐車料金などの費用が別途発生するため、合計金額はプラス10,000円ほどとなると考えておきましょう。
また、レンタカー会社によってはハイシーズン料金が加算されるケースも見られます。詳細な料金の確認には、レンタカー会社の個別営業所への事前確認が不可欠です。
メリットとデメリット
マイクロバスの車両だけを借りる場合は、メンバーのうちのいずれかが運転することになり、運行経路に柔軟性を持たせることができます。当日の急な行き先変更やメンバーを送迎してまわるなど、状況に応じた軽いフットワークで移動できます。
一方、マイクロバスの運転には限定のない中型免許が必要です。また、免許証を保有していたとしても、マイクロバスは一般的な車とはサイズが大きく異なるため、運転に慣れていない場合には安全面が懸念されることは否めません。
マイクロバスを運転手付きでレンタルする
続いて、運転手付きでマイクロバスをレンタルする場合の料金相場とメリット・デメリットを紹介します。
料金相場
マイクロバスを運転手付きでレンタルする場合は「貸切バス」の扱いとなり、料金設定に制限が設けられます。バスツアー事故が頻発したことを受け、安全コストを適切に反映した料金とするために、国土交通省では2014年4月に制度を改正しています 。これにより、エリアごとの上限・下限料金が定められ、その範囲内で料金が設定されています。
運転手付きでのマイクロバスのレンタル料金は、バスを走らせた時間(時間制運賃)と距離(距離制運賃)から算出されます。
運転手付きマイクロバスの時間制運賃は、実際にバスに乗っている時間が適用されるものではありません。
- 出庫前点検(1時間)
- 出庫~乗車地へ向かう時間
- 実際に乗っている時間
- 降車地~車庫へ戻る時間
- 帰庫前点検(1時間)
時間制運賃は、実際にバスに乗っている時間に加え、上記項目の合計時間から算出されます。なお、前後1時間の点検は、貸切マイクロバスの安全な運行管理のために定められているものです。
この時間制運賃と距離制運賃を合算した、運転手付きマイクロバスレンタルのおおむねの料金相場は以下の通りです。
エリア | 5時間・50km | 10時間・150km |
---|---|---|
関東 | 2万3,250円~3万3,800円 | 5万5,000円~7万3,600円 |
近畿 | 2万6,200円~3万7,400円 | 5万6,900円~8万800円 |
上記料金内に運転手代とガソリン代、保険料は含まれますが、高速道路料金や駐車料金は含まれておりません。また、ハイシーズンには料金加算も発生します。
メリットとデメリット
マイクロバスを運転手付きでレンタルするメリットには、メンバーが運転手役を務める必要がなくなることが挙げられます。専任のドライバーであればマイクロバスの運転にも慣れており、事故や故障などのトラブルが起きた際の対応力も期待できます。
デメリットとしては、レンタル料金に運転手の人件費が上乗せされること。そして事前に決めた運行経路を変更できないことが挙げられます。
運転手付き貸切バスでは、ルートや行先を急に変更する権限は利用者にも運転手にもありません。運行経路の指示は、国家資格を保有する「運行管理者」に一任されています。これは「旅客自動車運送事業運輸規則」の法律にも定められており、急な経路変更の際は運転手がバス会社に連絡し、そこからさらに運行管理者の指示を仰がなくてはならないのです。「当日の気分で行き先を自由に決めたい!」という使い方には適さないといえるでしょう。
格安でマイクロバスをレンタルする方法
マイクロバスを格安で手配するには、下記の方法が考えられます。
- マイクロバスの車両のみをレンタルする
- バス専門の格安レンタカー会社を利用する
料金をできる限り抑えてマイクロバスを手配するのであれば、車両のみのレンタルが選択肢として挙がります。また、マイクロバスの車両のみレンタルであれば、大手レンタカー会社よりも安価で車両を手配している専門業者も見られます。ただし、前述のとおり運転免許の問題があること、そして安全面への懸念があることは否めません。
加えて、道路情報や周辺施設情報を把握できていない地域の運転にも注意が必要です。マイクロバスの運行を熟知したプロの運転手であれば心配ありませんが、走行を考えていたルートの道幅が狭く通行できない、バス専用の駐車場が見つからないといったトラブルも予想されます。
大人数の安全・快適な移動にはジャンボタクシー(ワゴンタクシー)
マイクロバスの車両のみレンタルであれば料金を抑えることも可能ですが、安全面をはじめとした運行上のトラブルが不安視されます。限定のない中型免許を保有している場合でも、マイクロバスの運転に慣れていないことも考えられるため、やはりプロの運転手に依頼するほうが安心です。
しかし、運転手付きでのマイクロバスの手配の場合、運行経路を柔軟に変更できないデメリットも生じます。これらのデメリットを解消する移動手段として、ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)が挙げられます。
ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)の車種
ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)は、運転手を除き5名まで乗車できるアルファードと、9名まで乗車できるハイエースの2車種が採用されています。マイクロバスの利用が検討される大人数での移動であれば、ハイエースが最適な選択肢となるでしょう。ハイエースを2台手配した場合であれば、運転手を除き18人が乗車可能です。
また、一般的なマイクロバスにはトランクルームが設置されておりません。そのため、乗車人数分の荷物の積み込みに困るケースも少なくありませんが、ハイエースはスーツケース10個分の荷物収容スペースを備えています。荷物に圧迫されない広々とした車内空間で快適な移動が可能です。バス用の駐車場を探す手間からも解放されます。
ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)のご利用料金
ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)はハイヤーサービスとなり、一般的なタクシーのようなメーター制料金ではなく、時間制定額料金を採用しています。
時間 | 乗車料金(税込) |
---|---|
2時間 | 17,000円~ |
3時間 | 25,000円~ |
4時間 | 32,600円~ |
5時間 | 40,800円~ |
6時間 | 49,000円~ |
7時間 | 57,200円~ |
8時間 | 65,200円~ |
※ハイエースご利用時の料金となります。車両により料金が異なります。
※有料道路・高速道路・駐車場利用料金は実費負担になっております。
※時間換算は、基本的に車庫などからの発車~帰庫までとなっております。
時間内であれば運行経路の変更も可能なため、柔軟に移動プランを組み立てられます。
ご予約・お見積り
ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)は完全予約制のサービスとなります。ご予約は、Web・電話・Faxより24時間対応しておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。ご利用料金の詳細について、事前のお見積もりも承っております。
マイクロバスのデメリットを解消するジャンボタクシー(ワゴンタクシー)
マイクロバスのレンタルは、車両のみであれば料金を安く抑えることも可能ですが、安全面を考えるとやはり運転手付きの手配が安心です。しかし、運転手付きでのレンタルの場合は、当日の運行経路変更に対応できないデメリットもついて回ります。また、荷物を収納するスペースがないことや、バス用の駐車場を探す手間が生じることも懸念されます。
ジャンボタクシー(ワゴンタクシー)は、プロのドライバーが運転を担当し、運行経路の変更も可能。さらに多くの荷物を積み込むためのスペースもあり、駐車場問題からも解放される、マイクロバス利用のデメリットを解消できる選択肢です。乗車人数や荷物の量、利用目的に応じて、ぜひご利用をご検討くださいませ。大人数の安全・快適な移動をご提供いたします。